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消える職業 生まれる仕事

40歳で年収1100万円の銀行マンを3万人削減

◆AI出現で2020年までに510万人が失業

つい最近息子から、今後AIで生き残る職業と消える職業はどうなんだろうという質問をうけた。
そこでいろいろ調べてみました。

3大メガバンクだけで3万2500人の行員の削減が発表され、三菱UFJフィナンシャル・グループは、今後3年で9500人分の労働力を削減、最大90店舗を統廃合する。三井住友銀行も今後3年で4000人、みずほFGは10年で連結従業員5万9000人の3割にあたる1万9000人分の業務を減らすといった具合だ。

銀行業務は専門性が高いと思われ、それゆえ三菱UFJの行員は40歳で推定1100万円（シミュライズ調べ）の高給をはんできた。しかし、融資に関しては10年前からスコアリングシステムが導入されており、行員は必要なデータを入力するだけ。りそな銀行の一部店舗では顧客対応をロボットの「Sota」が担っている。

東大、京大を卒業した優秀な銀行マンに代わるのが、さらに優秀なAI（人工知能）だ。具体的にはIBM社製のワトソンが担う。ワトソンは「学習」「分析」「判断」「伝達」が同時可能で、がん治療薬の研究も行う最先端のコンピューターシステム。ソフトバンクのPepperに指示を与えているのも、このワトソンだ。銀行経営者も遅まきながらワトソン活用に“気付き”、三菱UFJでは9500人削減で1200億円のコスト減になるとそろばんをはじいている。

「気になるのは、AIの進化スピードが人間の予想をはるかに超えていることです。2013年にオックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授らが銀行の融資、窓口担当の仕事が消えると予想しましたが、10～20年先のこととしていました」（ジャーナリスト・中森勇人氏）

オズボーン准教授らの論文「雇用の未来」によると、米国では現在ある職業の47％、英国は35％がAIやロボットで代替できるとしている。このデータを基に野村総研が試算したところ、日本は49％と他国より高い数字が出た。また、昨年の世界経済フォーラム（ダボス会議）では、20年までに主な国で200万人の新たな雇用が生まれる一方で、710万人が職を失い、トータルでは510万人が失業するとしている。報告書では未就学児の65％は今は存在しない仕事に就くという。

では、「消える職業」と「生き残る職業」とは何か？「オズボーン准教授や野村総研の予測では、消える職業の上位に『駅員』『学校事務員』『下級公務員』『レジ係』『郵便配達員』『図書館司書』が並ぶ。生き残る職業は『精神科医』『介護職員』『テレビタレント』『ロボット訓練士』『3Dプリンター技師』などで、メガバンク勤務の優秀な人たちは、数年後にはやはり生き残る職業である『エコノミスト』『経営コンサルタント』に転職していることでしょう。悲惨なのは、中堅大学を出たホワイトカラーです」（日本が得意とする「おもてなし分野」も悲観的だ。経産省試算では、実質GDP成長率2.0％で2030年度に2015年比で24万人の雇用が増えるとしているが、現状の　景気のままだと80万人の雇用が単純に奪われる。経産省はこのままAIやロボット開発で後れを取ると、「日本企業が海外企業の下請けとなり、雇用も失われ、賃金も低下する」と警告している。

AIに負ける公務員と政治家

◆人型ロボット・ペッパーの“人件費”は月額5.5万円

約65％が、市役所業務は「将来、AIに置きかわる」━━。先ごろ、ジャストシステムが行った「人工知能（AI）＆ロボット月次定点調査」（2017年8月度）で、こんな調査結果が出た。

これは、公務員の業務とAIについて、「現在、市役所職員が行っている業務は将来、AIやロボットに置きかわるか」との問いに対し、「すべての仕事が置きかわると思う」は12.1％、「一部の仕事は置きかわると思う」は53.4％だった。合わせて65.5％が、市役所職員の仕事はAIやロボットに代用されると考えているわけで、274万人いる地方公務員はドキリとした人が多かったに違いない。

AI研究の第一人者で「はこだて未来大学」の松原仁教授が言う。
「公務員にもこれまでにない新しいことを考えるという仕事が一部にはあると思いますが、多くは前例に従って粛々と定型的な事務をこなす仕事です。前例に従って定型的なことを行うというのは、いまの人工知能にとってとても得意なこと。したがって、この手の仕事はAIに任せるのが、税金の使い方としても正しいはず。窓口業務を含む事務的な業務、特に会計業務は大きな影響を受けるでしょうね」

家電量販店や自動車メーカーのショールームで働く人型ロボット・ペッパー（ソフトバンク）を見れば一目瞭然。役所の受付や案内係はすぐにもAIロボットに代わるだろう。彼らは大量のデータから自動で学習を繰り返す。定型作業が得意だから、住民票の発行や転入・転出の届け出受理なども簡単にこなすに違いない。

ソフトバンクのホームページによると、ペッパーの法人向けリース料金は月額5万5000円（最初だけ手数料9800円がかかる）。市役所職員が数人でも削減できれば、年間数百万円単位の大幅なコスト削減につながるはず。公務員が安定した職業というのは、もはや過去の話だ。

AIの進化に、市町村議会の議員や国会議員も安閑としてはいられない。

「政治家の仕事はさまざまな利害関係を調整して全体としてベストの解を見つけることだと思います。いまは間接民主制ですが、情報技術の進歩により各案件に対する意見を直接有権者から集める直接民主制が可能になるはず。そうなれば、政治家はゼロにはならないとしても、かなり減らすことができると思います。有権者の意見が分かれば、将来、AIがその意見に基づいて政治を実施する、つまり全体のベストの解を見つけることが可能になるでしょう」（松原仁教授）

人間の政治家は“しがらみ”にとらわれがち。だから、全体としてベストの解より、身内にとってのベストの解を選んでしまうという。モリカケ問題はその典型か。だが、AIなら自らの利害やしがらみにとらわれず冷静な判断ができる。一方で、議員数削減も可能になり、まさに一石二鳥。一日も早いAI政治家の登場を望むばかりだ。

幹事報告

大野富生 幹事

委員会報告等

次年度親睦活動委員会

清水巌 委員長

出席報告

齊藤清紀 出席委員長

スマイルレポート

スマイル 17 件

ニコニコ

卓話

期末挨拶

清水保代 社会奉仕委員長

露木健造 クラブ奉仕委員長

北原弘文 職業奉仕委員長

Photo gallery

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