会報 第2577回例会 2024年 2月14日

五十肩は、江戸時代の書物・俚言集覧（りげんしゅうらん）
俚言集覧とは、江戸時代中期の辞書です。 この俚言集覧に初めてあらわれた言葉であり、そのなかに「長命病という」との一節もあります。

現在、五十肩は医療機関では「肩関節周囲炎」と言われることが多いですが、臨床的には、はっきりした原因もなく、あえて挙げるなら加齢からくるものみたいです・・・
肩関節を包む袋「関節包」が炎症をきたして腫れてしまい、伸び縮みしなくなって動きの幅が狭くなり痛みを生じる、という状態だと考えられます。

主な治療の段階として、痛みを治める、痛みが治まったら動く範囲を広げる。
と、当たり前の事ですが、日々の忙しさと面倒くささとで、そのうち治るかと思いほっておくパターンが多いのではと思います。 そして痛みが増してきて慌てて治療する人が多いのではと思います。
肩が固まるのが怖いので、痛みを我慢して動かしているケースがありますが、じっとしていても痛い状態なのに無理に動かせば、ますます炎症が激しくなって、より強い痛みに襲われかねません。
結局、何をやっても痛い事は確かです。不思議と、本当に痛くて腕が上がりづらくなり、動かさないでいると肩が固まってしまい、痛みも増してきます。
この痛みは、なった人しか分からないと思います。とても辛いです。

痛風も痛いと聞きますが、私はなったことが無いのでこちらの痛さは分かりませんが・・・ 痛風の原因は、生活習慣、とくに食生活が大きく関わっていると聞きます。
「プリン体」の取りすぎると良くないと言われます。
このプリン体とは、細胞の新陳代謝やエネルギー代謝によってつくられる物質で、食品からもプリン体をとっています。
プリン体は高カロリー食、レバーやエビなどの動物性食品、アルコール飲料などに多く含まれているので、これらの食品の取り過ぎはプリン体の取り過ぎにつながると共に、アルコールは体内でのプリン体の合成を促がし、尿酸の排出を抑制することがわかっています。

＊ 一般に言われている痛風の原因

• 過食
• 高カロリー食
• 動物性食品のとりすぎ
• 多量の飲酒
• 運動不足

運動やストレスでも尿酸値は上昇するそうです。
激しい運動や精神的ストレスも尿酸値の上昇を招くといわれています。
とくに激しい運動で大量の汗をかいたときは、体内の尿酸値が一時的に上昇します。このときに水分を十分に補給しないと、血液中の尿酸濃度が上昇したままになり、痛風につながります。

痛風を予防・改善するためには、生活習慣の改善で減らすことができます
食べすぎに注意して、プリン体を多く含む高カロリー食やアルコールを控え水分を十分にとり、ストレスを上手に解消し、適度な運動を行うことも大切です。以上のことは痛風に限らず大切な事ですね！

「痛風＝ビール好きな中年男性がなる病気」というイメージから、自分とは無縁のないものだと思っていた女性が、ある日突然、足の親指関節の激痛に襲われる……近年、そんなケースが増え始めているそうです。

そもそも痛風はなぜ圧倒的に男性に多く、女性に少ない病気となっているのでしょうか？
それは痛風の原因が尿酸であり、女性の場合は、腎臓での尿酸の再吸収をおさえる働きを女性ホルモンが果たしてくれることから、体に痛みを引き起こす針状の尿酸結晶を作りにくいそうです。
つまり男性よりも血液中の尿酸値が低いため、そのぶん痛風を発症しにくいと考えられています。

しかし、最近の食生活から見ても、女性が痛風をわずらわないという理屈は成り立ちません。 たとえば、ひと昔前までは、会社の帰りなどにおじ様達がお酒を飲んで行く。この時に、先程言いました、高プリン体料理と一緒にお酒を飲み、その結果・・・
近年、女子会などで、女性も外でお酒を飲む機会が増えて来ています。
その結果、男性と同じ量か、時にそれ以上のプリン体を摂取してしまっていることも少なくありません。
尿酸はプリン体の代謝により生じる老廃物なので、これが女性の痛風増加につながっているそうです。

痛風は男性がなるものと安心しておりましたが、そうでもなさそうです。
五十肩の痛みに加え、痛風の痛みがきたらどうなるのでしょうか？
とにかく今は、この肩の痛みが治って欲しいです。