7.ポリオ・プラス
(このプログラムは、未来の夢計画では変更はありません。)
1) ポリオとは?
脊髄性小児麻痩のことで、ポリオ・ウイルスによって、人から人へ伝染する病です。動物や毘虫を介すことはありません。ですから、ポリオは撲滅することができるのです。ポリオ・ウイルスには、1、2、3型の3つのタイプがあります。1999年10月以降、2型のポリオ・ウイルスは見つかっていません。このことは、すでに2型ウイルスを撲滅することができたと言えます。
2) ポリオ・プラスとは?
当初は、ポリオと共にはしか、ジフテリア、結核、百日咳、破傷風の五つをプラスしてプログラムを設けたものを指しましたが、現在ではポリオ撲滅運動がもたらした遺産のことを指します。ポリオ・プラスへの寄付は、基金としてプールし、要請がある都度使っていきます。
3) ポリオ・プラス・パートナーとは?
ポリオ発症地域のロータリアンを援助し、ポリオの撲滅に必要な用具や補給品を提供するためのプログラムです。ポリオ・プラス・パートナーへの寄付は、ポリオ・プラス寄付とは異なり、基金としてプールせず、すぐに使います。
4) ロータリーのポリオ撲滅運動の歴史は以下の通りです。
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ロータリーは、1979年から5年計画でフィリピンの600万人の児童にポリオの予防接種をし、初めてポリオのプロジェクトに携わりました。
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国連の40周年に当たる1985年にロータリーは1億2,000万ドルを集めるという声明を出し、ポリオ・プラス・プログラムを設けました。
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1995年の規定審議会で、ポリオ・プラスの目標を2000年までにポリオを一掃し、ロータリー100周年にあたる2005年までにポリオ撲滅を証明することが採択されました。
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2007年の規定審議会で、ポリオ撲滅を国際ロータリーの最優先の目標にすることが承認されました。
- 野生ポリオ・ウイルスの世界的撲滅の証明を国際ロータリーの最優先事項とすること。
- 野生ポリオ・ウイルスの撲滅の証明がなされるまで、他のコーポレート・プロジェクトを採択しないこと。
5) 現在のポリオ発症の現状は以下の通りです。
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現在、野生株のポリオ・ウイルスの常在国は、アフガ二スタン、パキスタン、ナイジェリアの3か国です。インドは2011年1月に最後の発症者が出て以来すでに1年以上新しく発症した患者がいませんので、このまま3年間発症が無いことが証明されると、撲滅宣言を出すことができます。
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ポリオ・ウイルスを持って海外に渡航した人によって、その渡航先の国でポリオの発症があった場合、外来株による発症とみなされます。この場合、感染ルートが特定できますので、1年後にはその発症数が激減します。現在では、外来株による発症数はかなり減少してきました。
6) ロータリアンとしてのポリオに対する取り組み
約束を守りましょう!
ポリオの完全撲滅は、ロータリーが世界の子供達と交わした「約束」です。
「一体いつまで続くんだ」と言うより、「約束を守って、最後まで成し遂げるぞ」という気持ちを、是非皆さんもお持ちください。