会報 第2029回例会 2012年 1月25日



第2029回例会 2012年1月25日(水)
例会場:青葉台フォーラム 時間:12:30~13:30

司会 高嶋淳二 SAA
斉唱 『手に手つないで』
点鐘 北原弘文 会長
会長報告 北原弘文 会長
幹事報告 下中英輝 幹事
卓話 藤津悟 様
 (東京工業大学教授)
誕生祝 大野富生 会員
ゲスト 藤津悟 様
 (東京工業大学教授)
ビジター 無し
出席報告 森宏 出席副委員長
発行者 工藤公仁 会報委員長
 
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入会式

新入会:飯田正男 会員

 

入会式入会式

 

会長報告

北原会長

会長:北原弘文

お金の話(2012年経済展望)

 「いい“売り地”がありますが買いませんか。資金はウチが用意しますから。」1980年代の後半、銀行員が企業や個人を回っていました。日本の不動産バブルです。この好景気には欧米の金融機関も余剰資金の運用場所として大きな収益機会となりました。日本のこのバブルが崩壊すると、切れ間無く東南アジアでバブルが現れて、世界の新しい成長センターとして世界中の投資マネーを集めました。このバブルも“アジア通貨危機”という結末を向かえ、このバブルはアメリカの“ITバブル”へと引き継がれ世界経済を引っ張りました。2000年代に入ると“ITバブル”もあっけなくはじけましたが、今度は“住宅バブル”が起こり、大きな消費ブームとなりました。このアメリカの消費は自動車ブームとなり、日本の名古屋の景気が最高潮となりました。
 さて、2008年9月に“リーマンショック”が起こり、バブルの連鎖の終焉を迎えることになりました。アメリカの落ち込みをカバーしてくれると期待された中国や新興国も、飛ばしすぎたために減速する方向へギヤチェンジしました。
 バブルは麻薬のようなものです。アメリカなどで続いている『ウォール街デモ』は負の遺産です。バブルによってごまかしの効かなくなった大きな所得格差は貧困にあえぐ庶民の抗議活動となり、政治問題に発展しています。
『低成長経済』下での生活を覚悟しなければならない時代です。
 さて、バブルのない時代は、それまでバブルを謳歌してきた欧米金融機関やファンドを苦しめます。昨年は数万人規模の人員削減が行われ、現在も続いています。
 生き残るために新しいビジネスに活路を求め始めた欧米金融機関のターゲットが、ヨーロッパの財政不安のある国々です。それらの国々の国債を『空売り』したり、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を買って利益を上げようとします。
 例えば、ギリシャにデフォルト不安があれば、ギリシャの国債を借りてきてマーケットで売ります(これを『空売り』といいます)。その後不安が高まって国債価格が下がれば、その時点で国債を買い戻して返却します。当然売りと買いの差額がそのまま利益となります。
 また、保険会社などが売り出すギリシャ国債のCDSを大量に買い入れます。保険会社などは「デフォルトが起きたら、ギリシャ政府に代わって国債の元本や金利を支払うことを約束する」ものです。不安が広がれば広がるほどCDSの価格は上昇し、高くなったところで売って利益を出します。
 大切なことは、こうした投機が活発化すると『ソブリン・リスク(財政破綻など国のリスク)』が大きくなり、危機的状況に追い詰められてしまうことです。
 ヨーロッパの低迷は中国の景気を冷やし、アメリカの経済も萎縮させます。アメリカも日本も大胆な財政支出をすると国債の格付けが下げられます。

 
 

幹事報告

下中幹事

幹事:下中英輝

本日、飯田正男様が入会されました。
新しい仲間が増えましたのでよろしくお願いいたします。

当クラブは
2月1日(水)例会はありません ⇒1月31日(火)5クラブ合同例会に変更 新横浜国際ホテル南館18:30点鐘
2月4日(土)「IM」 鶴見区文化センター・サルビアホール13:30点鐘 鶴見駅東口2分都合の付く方ご参加お願いいたします。

横浜都筑ロータリークラブ
2月15日(水)⇒16日(木)に変更 横浜港北RC創立50周年記念式典
29日(水)夜間移動例会 18:30点鐘
3月28日(水)夜間移動例会 18:30点鐘 「観桜会」

現在、抽選会のスマイル分は¥32,000となりました。
今月末合算して、スマイルに入金致します。
ご協力、ありがとうございました。

以上です。

 
 

委員会報告等

委員会報告

委員会報告

親睦活動委員会 -[委員長:井藤昭宏]

親睦活動委員会から

  1. 2月29日(水) 夜間移動例会 長津田「米宗」 
    18:30分点鐘 会費¥10,000
    ※当日18:00に長津田バスロータリー側にて迎えのバスがありますのでご利用の方は18:00までにお集まり下さい。
  2. 2月15日(水) 新入会員(浅井優子さん,飯田正男さん)歓迎会
    場所:青葉台「希」 時間18:00~
    会費:¥5,000

職業奉仕委員会から(岡部職業奉仕委員長代理)
2月3日 もえぎ野中学職業講話
担当の各会員は12:30分もえぎ野中学校長室集合の事
 
以上

 
出席報告

出席報告 - [出席副委員長:森宏]

会員総数37名:出席28名
出席率82%:前回補正後74%:前々回補正後80%

 
 

 

スマイルレポート 19件

スマイル

ニコニコ

  • 北原弘文会長

    藤津悟様 本日のお話楽しみです。飯田正男様入会おめでとうございます。ロータリーライフを楽しんで下さい。山下会員 先週のニコニコ 高額寄附ありがとうございました。

  • 下中英輝幹事

    藤津様 本日は宜しくお願い致します。

    飯田様 入会おめでとうございます。これから一緒に頑張りましょう。

  • 藤津均会員

    弟 悟が卓話します。よろしくお願いします。

  • 森一誠会員

    藤津様 本日は卓話よろしくお願いします。家内の誕生祝い有難うございます。

(以下、同内容の為 御名前のみ掲載させて頂きます。)

齊藤清紀会員・大地哲郎会員・餅田実会員・天野正昭会員・露木健造会員・小泉豊会員・清水裕之会員・齋藤好貴会員・竹内建会員・荒井ゆかり会員・浅井優子会員・髙嶋淳二会員

  • 武藤泰典会員

    妻の誕生祝いありがとうございます。飯田様本日の卓話よろしくお願い致します。

  • 大野富生会員

    誕生日祝いありがとうございます。

  • 井藤昭宏会員

    妻の誕生祝、ありがとうございます。

     
     
    誕生祝

会員誕生祝 大野富生会員

 

パートナー誕生祝

  • 武藤泰典会員パートナー・美智様
  • 井藤昭宏会員パートナー・紀子様
  • 森一誠会員パートナー・宣子様
 
 

卓話

卓話

最先端研究開発支援プログラムと超電導研究

東京工業大学
フロンティア研究機構特任教授
藤津悟 様

 こちらでは約10年ぶりにお話しさせていただく機会をいただきました。前回は私が勤務いたしておりました湘南工科大学でのボランティア“廃棄自転車をアフリカエリトリアへ贈る”、の活動についてお話しさせていただきました。今回はそれとは全く異なり、内閣府の“最先端研究開発支援プログラム(FIRST)”のもとで行われている“超電導に関する研究”について紹介いたします。

  • 「最先端研究開発支援プログラム」
     この制度は2009年度の補正予算案の目玉として制度設計されました。当初は“2700億円を30課題に交付する”、という触れ込みでしたが政権交代があり、1000億円を30課題に交付するという形で2010年3月よりスタート(終了は2014年3月)しました。それでも1件当たり30億円超と言う基礎研究支援予算は、従来にない画期的なものとなりました。この制度の新しいところは基金化したところであり、公的予算の最も厄介な問題である年度と言う縛りがない点です。翌年への繰り越し、先取りが可能なことは研究推進の上で非常に有利なものです。私はその中の、東京工業大学細野秀雄教授が率いる「新超電導および関連機能物質の探索と産業用超電導線材の応用」プロジェクト(Super+α)に4月より特任教授として加わりました。役割としてはいわゆる“番頭”といったところでしょうか。Super+αは2008年に細野グループが発見し、世界中で研究が進められている新型の“鉄系超電導体”を中心に、さらに優れた超電導体や関連した新機能物質を探索し、超電導体の最も期待される応用である線材への展開を図るものです。現在東工大チームを中心に京大、広島大など6チームが加わっています(詳しくはhttp://www.supera.titech.ac.jp)。
  • 「超電導について」
     超電導は一般には“超伝導”と表記されますが応用を意識する場合は超電導という表記が使われます。超電導は電気抵抗が全くなくなる状態です。そのために大電流を発熱なしに流すことが可能であり、低損失送電、超強力磁石などへの応用が期待され、MRI用強力磁石や超精密磁力計(SQUID)などに実用化されています。
    普通、電気を流すためには金属(主に銅)が使われますが、金属は必ず抵抗を持ちます。抵抗は電気を運ぶ電子が、物質を構成するイオンの熱振動により散乱されることにより生じます。振動は低温にすることにより抑えられますので、低温にするほど抵抗も低下します。超電導を起こすためには振動を小さくするのに加え、クーパー対と呼ばれる特殊な電子対が生成されることが必要です。振動を抑えるため、超電導は低温でおこる現象です。オンネス(オランダ)が1911年に初めて水銀で超電導を観測したのは4K(-269℃)という極低温でした。超電導体の開発はより高い超電導発現温度(Tc)を持つ物質を作ることにありました。水銀から始まる金属系がゆっくりとTcを上げていったのに対し、1986年にベドノルツとミュラー(スイス)が銅酸化物系という新しい超電導体を発見し、この系列のTcは133K(-140℃)に達しています。この当時のことは今でも超電導フィーバーとして語られています。そして第3の系列がSuper+αで取り上げている鉄系超電導体です(図1)。
     上述したように超電導は低温現象のため、冷却という厄介な手順を必要とします。それでも普通では達成できないメリットを生み出します。最近話題になっている直流送電に超電導を適用すれば冷却費用を考慮しても送電費用を1/40以下に減らすことができるとされています。問題は金属に比較して桁違いな超電導ケーブルの価格です。

     

     超電導の応用で最も有名なそれはリニアでしょう。リニアモーターカーという言い方がよくされていますがこれは和製英語で、マグレブ(magnetic levitation:磁気浮上)が正しい表現になります。
    マグレブにもいくつかの方式があります。超電導磁石を使っているのが日本で進められているJR式マグレブです。JRは旧国鉄時代の計画実験段階から超電導方式を採用してきました。これは超電導磁石が達成できる強い磁力により大きく浮上(10cm)し高速性と地震国日本での安全性を確保しています(営業運転している上海のマグレブは永久磁石を使っており浮上は8mm)。超電導磁石は車体側に設置され、液体ヘリウムで冷却されています。超電導体をコイルにしていったん高電流を流して閉回路にすれば永久に電流が流れ続け強力磁石となります。この磁場と側壁に設置されたコイルに発生する磁場との吸引反発により浮上・推進が図られています(図2)。超電導という現象がまだよくわからない時代から始められたこの計画をぶれずに進めてきた精神の先進性には、頭が下がります。

 超電導は夢の技術です。この夢をわずかな用途に限定されたはかない夢に終わらすか、広く社会に使われるものにするか、これに携わることができるせっかくの機会に対し、懸命な努力をしていきたいと思います。
 本日は拙い話を聞いていただきありがとうございました。